島で見かける「リス」たち
伊豆大島では、このような可愛らしいリスをよく見かけます。
リスと言えばシマリスくらいしか知らなかったのですが、この伊豆大島でよく見かけるリスは「タイワンリス」と呼ばれている種類のようです。
はじめは見かけると「あぁ可愛いな」と思って見ていたのですが、大島で生活していると実はこのタイワンリス、島民を悩ませる動物として、害獣指定がされている事が分かってきます。
え、害獣ですか?
元々島にはこのようなリスはおらず、1930年代半ばに地元の動物園より逃げ出したタイワンリスがこのように増え、伊豆大島特産のツバキの実を食べてしまうのだとか。
大島と言ったらツバキ油ですよね。
その原料となるツバキの実を食べられてしまうのだと言うのだからそれは大変です。死活問題です。
確かに、元々人間によって管理されていたタイワンリスが、動物園より逃げ出し野生化して、こうした被害が出始めてしまったのだから、本来人間のせいでこうなったと言えます。
ですが、やはり人も生きていかなくてはなりません。
ツバキ油の原料となるツバキの実を大量に食べられてしまうという事で、島民からは駆除の要請の声が強まり、今ではタイワンリスは1年間で約1万匹の駆除がされているとの事。
何とも言えない現状ですね。