2019.05.03 四度目の三原山(初のお鉢巡り)

平成から令和へと元号が変わり、そのタイミングでの10連休。
この連休にこそ、絶対に「お鉢巡り」をしたいと思い、やってきました三原山。
ここ伊豆大島にも、思ったより多くの観光客が訪れているようで、なんと船も飛行機も満席なのだとか。
確かに、三原山の駐車場に来た時、人の多さに驚きました。

さて、ではまずは山頂遊歩道を歩き、上まで登ってみましょう。
と思ったら、ん?いつもは見かけないものが・・・。

なんと馬でした。
どうやらここで、乗馬体験が出来るようで、お子様連れの家族が利用しようとしているところでした。
そんな体験が出来るなんて、今まで知りませんでした。
とても穏やかそうな馬さんたちで、いきなり癒されました。

いやいや、癒されるのも大事だけど、今は三原山へ登る!という気合を入れなければならない時。
早速行ってみましょう。

駐車場から山頂遊歩道を歩き、ここまでは前回三原山へ来た時と同じように登ってきました。 
と、簡単に書いてはいますが、最初は平らな道が続く遊歩道も、徐々に山頂に近付くにつれて坂が急になっていき、結構疲れます。
そんな疲れた体に、「火口一周コース 約2.5km 約35分」という文字を見た時は少しひるみました。

火口一周コース(いわゆるお鉢巡り)をする前に、三原神社にてお参りをします。
あの、溶岩流が「なぜか」避けたと言われている三原神社です。

お参りを済ませて、いざ出発!

お鉢巡りをスタートして、いきなりこのようなものに出くわしました。
「ホルニト」と呼ばれており、この地下に溶岩トンネルがあるのだとか。

■溶岩トンネル■
噴火でマグマが溶岩として流れる際に、外側表面が空気でいち早く冷やされ固まり、その内側をマグマが通り抜けトンネルの形で残った空洞が溶岩トンネルです。
溶岩洞窟とも呼び、1951 年の噴火で出来たものです。
出入り口はホルニトの狭い穴からで、梯子で4mほど降りたところに幅約10m、奥行約20mの楕円形の広がりがりのある空間です。
四方黒い溶岩の固まりで、天井から水滴を帯びたハチジョウイタドリの根が2~3m垂れ下がりライトに映し出された光景は実に神秘的で異様なムードを漂わせています。残念ですが、天井崩落の危険性があるので一般開放はしていません。
(※伊豆大島ジオパーク・データミュージアムより)

好奇心でちょっと穴の中をのぞいてみました。
冷たい空気が吹き、ちょっと異様な雰囲気でした。
このまま見つめていたら、この穴の中に吸い込まれそうな気がしたのでやめました。

ホルニトから更にどんどん歩いていきます。
最初の山頂遊歩道とは全く違い、しっかり歩かないと大きな石などにつまずいて転んでしまいそうです。
遠くの方に、「火口見学道」から噴火口を見る人たちの姿も小さく見えました。
遮るものが何もない、ただそこに絶景が広がる中をザクッザクッと歩いていると、おぉ私今、「登山してるんだな」という気分になります。

そして、いよいよこのお鉢巡りの醍醐味、噴火口が見えてきました。

見た瞬間えっ?と思いました。
正直、自分の目でちゃんと見るまで、ここまで噴火口が雄大だと思いませんでした。
今目の前にあるこの噴火口。
こんな大きな噴火口に、溶岩がいっぱいになり、溢れたのか、と。
しばらくここで自然界の雄大さを肌で感じていました。

地元の人から、この「お鉢巡り」は絶対にした方がいいと言われる理由が分かったような気がしました。
なんでもっと早く来なかったのだろうかと後悔したほどです。

しばらく、噴火口から見える360度の景色を楽しみ、ゆっくりまた先を歩くことにしました。
私はまだ裏砂漠は行ったことがないのですが、裏砂漠だろうと思われる景色も見えました。

そんな雄大な景色を眺めながらのお鉢巡りは、本当に最高です。
ちなみにお鉢巡りは、どっち周りでもいいようです。
今回私は、反時計周りに歩いてみました。

景色を楽しみながらザクザクと歩いていると、向こうの方にゴツゴツとした岩が沢山ある場所が見えてきました。

途中に、大島温泉ホテルへ行かれるルートを見かけました。
おそらくこの道を辿れば裏砂漠も歩くことが出来るのかも知れませんが、当然ながら今日はこのまま三原山をおりようかと思います。
三原神社も見えて来て、あぁ1周したんだなという妙な達成感を感じました。

到着!
無事、火口一周コースを回り切りました。
と、ここで全てが終わったかのような感覚になったのですが、なんと更にここから下山をしなければならないのです(笑)

三原山をおりるときは、のんびり景色を見ながら歩きました。
以前、下山中に「きょん」を見かけたのですが、今日は人が多いからか、きょんの姿は見えません。
その代わり、親子(?)カエルを見かけました。
私が近寄ってもまったく微動だにせず、じっとそこで時を止めていました。
何の種類の蛙でしょうか、おんぶされている姿が何だか可愛いです。

三原山からおりてくると、馬さんたちが静かに草を食べている姿がありました。
背中がかゆかったのか、転がる馬の姿も見れて心が和みました。

お鉢巡りは初めてでしたが、また行きたいと思える登山でした。

Posted by sima-life