2019.07.20 波治加麻(はじかま)神社
今日は、最近にわかに話題になり始めていると噂で聞いた、「波治加麻神社」へ行ってきました。
とても静かな場所で、位置としては岡田港より先、大島公園より手前の「泉津」という場所になります。
この泉津には、パワースポットと呼ばれる場所が多数あるようで、この波治加麻神社もそのうちの1つのようです。
記事としてすでに紹介している「泉津の切り通し」もパワースポットの1つです。
早速入ってみましょう。
私は今までに、こんなに整然と杉の木がまっすぐ天へ向かって伸びる姿を見たことがありませんでした。
写真では少々分かりにくいかも知れませんが、時折射す日の光がこの杉の木々の間を縫って降り注ぐ景色は、まさしく神秘的と言えます。
波治加麻神社の御本堂はもう少し先でしょうか。
でも、こうして歩いているだけでも、心が洗われるようです。
どんどんと先へと歩いていくと、波治加麻神社の本堂が見えてきました。
徐々に足元には木の根っこが這い、気を付けて歩かないとつまずきそうなほどになってきました。
空を仰げば杉の木が整然と伸びる姿、地を見れば杉苔や木の根っこが一面を彩る素敵な世界。
御本堂へ近付いていくと、このような大きな木がありました。
御神木でしょうか。
そしてその先少し歩いていくと、このような御本堂があり、参拝もできます。
入口を入った時にはまさか、奥にこのような御本堂があるなんてと思うような場所にありますが、ここまで歩いてくることに意味があるような気がしてきますね。
伊豆諸島地域の神々の縁起である『三宅記』によると・・・
大明神が諸龍王に命じて島々を焼出させたが、その三番目の島を「大島」と名づけ、五人の后のうちの一人を大島に置き、名を「はぶの大后(波浮比咩命神社の祭神)」と言ったそうです。
そして二人の王子が、大宮神社・波治加麻神社の祭神であると言われています。
この波治加麻神社には、「日忌様(ひいみさま)」という伝説があるそうです。
むかしむかし、泉津に暴政を行う島守がいて、村人の反感を買い、25人の若者たちが島守を襲って殺し、その夜のうちに波治加麻神社の中で一番大きな杉の木を伐り倒して造った丸木船で大島から逃れました。
しかし、利島、新島、神津島にたどり着いたはいいが、どの島も若者たちの行いを恐れてかくまってくれず、行方不明になったとのこと。
その霊が、毎年1月24日の晩に波治加麻神社に還ってくると言い伝えられています。
それ以来、1月24日の夜には儀式を整え、日忌祭りを行い25人の霊を祀る風習が今も伝えられているそうです。
少し怖い言い伝えですね。
でも、悪政には反発心を持つのは、今の世も変わらない真実ですよね。
では、また来た道を帰ろうかと思います。
素敵な空間に身を置けて、心もスッキリしました。