御神火茶屋

三度目の三原山へ寄った際に、ちょっと休憩がしたくなり、立ち寄ってみたのがここ「御神火茶屋」。

御神火茶屋の創業は、昭和3年(1928年)と古く、ある資料には・・
昭和6年(1931年)7月30日  三原山に観光用ラクダがゴビ砂漠やモンゴルから到着します。
御神火茶屋から内輪までの往復3キロを50分で結び、5人乗りで、一人1円50銭でしたが、こうした事が話題となり、三原山は第一次観光ブームとなってゆきます。

とありました。
歴史を感じますね。

それにここ「御神火茶屋」は、昭和27年(1952年)に起きた「もく星号墜落事故」を題材としたミステリー小説である松本清張の『風の息』にも登場しています。
もく星号墜落事故は、伊豆大島に旅客機が墜落し、乗客乗員37名が亡くなるという痛ましい航空事故ですが、松本清張がこの事故に対し熱く追究したのがこの『風の息』です。
真相は分かりませんが、もく星号が墜落(と言うより衝突)したのが三原山であり、その近くに存在する御神火茶屋もストーリーに登場したのでしょうね。

店内は、丸太小屋がそのまま茶屋に変身したような雰囲気で、壁には素敵な絵画なども飾られておりました。
何より入ってすぐのところに置いてあるバイクがとても印象的でした。

座ったテーブルの隣りには、まだ片付けられていないカップなどが置いてありましたが、何だか素敵なカップだなと思いました。

入った時間帯がそうだったのか、私が入店するなり店のご主人に「今は飲み物だけしか出せないけど、いい?」と言われました。
私は何か甘いものも食べたかったのですが、このお店はずっと気になっていたお店だったのでOKしました。
でもこのお店のご主人はとても気さくな方で、常連客と思われる男性と楽しそうにおしゃべりをされていて、私にもいろいろと話しかけてくれて、楽しかったです。

とてものんびり出来る空間に、ついつい長居をしてしまいました。
もっと店のご主人と顔馴染みになったら、伊豆大島の歴史など教えてくれるかも知れない。
そんなアットホームな雰囲気のある素敵な茶屋でした。

Posted by sima-life